原発関連に係る、各方面との電話問答                

※録音記録がある、または、横で第三者も同時に聞いていたことを簡略化して書き出しています。

2011年9月



<東京電力 原子力補償相談室へ電話>

川内村から北海道へ避難の際に持ち込んだ車の件。線量計で測ったら数値が跳ね上がった。
避難の際の車の洗浄方法など、きちんと指導を行っているのか?

 →行っていない。申し訳ない。上の人間に伝えておく。

この車については、どれだけ汚染されているのかを検査機関に出して検査をする予定。
その際にかかる費用については当然補償の対象になるのか?

 →補償対象となる。かかった費用の領収書を送ってほしい。

検査をしてくれる機関を紹介してほしい。

 →機関については紹介しかねる。経産省に問い合わせてほしい。



<経済産業省 原子量安全保安院へ電話>


上記の東電とのやり取りを伝える。
検査機関については経産省に聞くように言われたので電話をした。
教えてほしい。

 →日本分析センター。


<日本分析センターへ電話>

東電→経産省→で紹介されて電話した。
放射性核種の分析を依頼したい。

 →現在ヨウ素とセシウムしか検査を受けていない。理由は検体が多く、手がまわらないため。



<経済産業省 原子力安全保安院へ再び電話>


紹介された日本分析センターへ電話したがヨウ素セシウムしか検査していないと言われた。
どうしたらいい?

 →ヨウ素とセシウムで十分だと思いますが、何を調べたい?

放射性核種。つまりプルトニウムやストロンチウムなど。

 →その必要はないと思うが。

なぜ必要ない?

 →プルトニウムやストロンチウムは福島第1原発敷地内でしか検出されていないから。

なぜ他では出ないとわかるのか。海外ですら検出されている。

 →文科省の発表では敷地内だけと把握している。

とにかくこちらは調べたい。ほかの分析機関を教えてほしい。

 →日本分析センター以外で紹介できる機関はない。



2011年10月14日(金)14:45

<経済産業省 原子力安全保安院へ電話>


以前電話した時の対応について

福島原発敷地外でのプルトニウム等の放射線核種の検出はされていないので、ヨウ素セシウム以外の検査をする必要はないと言われたが、
現在横浜などで検出されている。こちらとしては足蹴にされた気分だ。
あらためて、核種を調べることができる検査機関を教えてほしい。

 →電話相手の名前N
 →紹介検査機関 日本分析センター

横浜のストロンチウム検出はどのようにしてわかったのか?

 →報道の範囲でしか周知していない
 →神奈川県鶴見区の民間の分析機関 同位体研究所
 →045−671−2470

横浜の結果について、今後除染をしていくだけで終わりなのか?…と、あらためて、前回の対応について話をする。

国の最高機関でしょ?実際に子供が体調を崩している。
報道でしか周知していないということだが、
国としていろいろな場所を検査していないということか?
各自治体の検査結果の情報も周知していないのか。

 →文科省が一括してやっている。



2011年10月14日(金)15:30

<道立〇〇〇〇所 Nと電話>



※この会話は行政の姿勢として重大なことを示唆していますので、
 あえてフォントを大きくしておきます。




放射能の測定について 核種を調べたい

→N:何を調べたい?

福島から持ち込んだ車のラジエーターとエアフィルター。線量計で測定すると0.9マイクロシーベルトをさした。

→N:水で洗い流しては?

除染をする前に事実を知りたい。

→N:事実を知ってどうするの?

リスクをみなで共有しなければならない。

→N:なんのために?

???? 知識がなく、危険なまま車に乗っている人が大勢いるでしょ?

→N:危険だと感じる人は洗い流せばいい話。

そういう知識がない人は、知らないうちに被ばくする。

→N:現に福島では、そういう車に乗っているし、空気も吸っている。

それでいいと思っているのか?

→N:だって仕方ないでしょう。

仕方じゃないじゃすまない。

→N:まぁここであなたと議論するつもりはない。

核種の検査はしているのか?

→N:北海道で認定されたものしか測定できない。民間で調べれば?

今確認をしたらヨウ素とセシウムしか測定できないといわれた。

→N:それで十分でしょ。ほかに何を調べたいの?

だから、核種、だ。

→N:調べても出るはずがない。調べてくれる機関もない。

なぜ?横浜ではでたよね?ストロンチウムが出たでしょ?

→N:(鼻で笑い)ストロンチウムは特別な測定方法でしか調べられない。だから無理でしょ。

そんなことはない。ここに電話する前に調べている。核種を調べる機関はあった。
   ただ、北海道でそういう機関があるか知りたかっただけだ。

→N:北海道ではない。

北海道にも泊原発があるのに、核種を調べる機関がないんだね。

→N:泊原発にはある。

福島でこういう事故が起きた。泊でも起きる可能性はある。調べられる機関を増やしたら?

→N:そんな必要はない。今は特に優先順位があるでしょ。

だから、事実を知りたいんだ。リスクを知らないまま被ばくする人を減らさなければならないでしょ。

→N:そういうのをリスクマネジメントというんですけどね。危険だと思うなら避ければ  
   いい話。

リスクマネジメントするには、比較するデータが必要だ。
知識もなければ、比較すらできない。
自分で選択することもできない。
大体、こういった検査を個人でしなければならない事態であることがそもそもおかしい。

→N:まぁそうですけど、じゃあだれがお金を出すかって話。

東京電力に決まってる!国民はみなそう思ってる!税金なんてもってのほか!

→N:(笑いながら)まぁとにかく、ここでは測定できませんから。

名前を教えなさい。

→N:●●課のN。 おたくは?

さっき取次ぎにも言ったけど、I だ!




2011年11月



<トヨタ自動車 フリーダイヤル お客様相談センターへ電話>←場所は東京


放射能で汚染された車の部品交換などについて問い合わせる。

 →作業については各販売店の判断に任せている。

「世界のトヨタ」さんなのだから、この事態を重く受け止め、できれば業界のリーダー的存在として
汚染車両の作業は危険だということを国に働きかけるくらいのことをお願いしたい。

 →その旨は上の人間に伝える。今のところメーカーとしての方針はない。



<三菱自動車 フリーダイヤル お客様相談センターへ電話>←場所は東京

放射能汚染された車の作業について。
汚染車両の作業を方々で断られたが、三菱ではどうなのか?

 →行っている。

 何か基準は設けているのか?

 →福島では3マイクロシーベルトを基準に作業をしている。

 輸出制限は0.3マイクロシーベルトだが、その10倍を基準にした理由は?

 →作業がすすまないから。

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